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2002年冬号 |
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明治も終わりに近い頃、広造・ひろぞう(現社長 柴崎一秀 の祖父にあたる)は、幼少の頃から「醸造」の道をこころざし、学校をでるとすぐに若干13歳で酒造りの修行にいそしんでいた。そして時は経ち、大正元年(1912年)これがトキワ創業の年である。広造は軍隊退役後、商売を始める際におおきな思案の岐路にたたされることとなる。
森村(旧トキワの場所:現在の兵庫県城崎郡
香住町森である)には老舗「香住酒造」が定着しており、いくら酒造りが好きでも、目と鼻の先では造ることができなかった。「よしっ!それでは食酢をやってみよう」広造はそう決断すると、すぐさま今度は食酢の勉強に取り組みはじめた。 |
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当時の酢の醸造は酒の粕からつくる「粕酢」が主流で、清潔な酒粕を湯水に溶かして木の樽に詰め、20日から1ヶ月間発酵させ、アルコールと酢酸菌の微妙な営みによって、「粕酢」ができあがる。しかし、へたをすると一晩のうちに大量の仕込みを台無しにしてしまうこととなる。 こうした広造と微生物の葛とう、共存は昼夜とわず続き「トキワ酢」が出来上がり現在の基礎となったのである。
当時の集金は年2回の、いわゆる季節払いで集金の時期には遠く「出雲」方面の得意先までまわらねばならなかった。
ところがどうしたことか、このときの広造の集金の旅の土産は、いつも「ぶどう」と決まっていた。好きだった酒造りの夢を追い、ひとりひそかに土蔵の1室で「ぶどう酒造り」の研究をしていたのだ。この思いが後世へと引き継がれ今ある梨ワイン製造へとつながっていったのであろう。ちょうどその頃これまで各家庭でつくられていた塩っ辛い醤油が、だんだんと専門の醸造元でつくられ始めたことを知り広造は、昭和27年「トキワ醤油」を手がけた。その後、「甘露さしみ醤油」など、いわゆる「おいしい醤油造り」へと分野を広げ、今日の基礎を築いていった。

潟gキワの旧工場(香住町森405-2) |
広造のこの「夢を追い求め、新しいものへとチャレンジしていく精神」は、今なおトキワに生きつづけている。現社長である柴崎一秀は、その血と精神を受け継ぎ新商品開発に励んできた。そして皆様もご存知の「べんりで酢」を筆頭に数点のヒット商品を生み出したのであります。常にお客様の声を聞き、いつまでも愛される商品づくりを目指し、これからも努力しつづけるトキワであることをお約束いたします。 |
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